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内科とは|総合内科は比較的新しい概念

総合内科というのは、実は届出が可能な診療科ではありません。比較的新しい概念であり、そのため病院によってもその意味は少々異なる場合も少なくありません。実際には内部が部門に分かれており、その領域が非常に広くなっている現在の内科を総称した呼び名であることが多いです。例えば最近では消化器内科や循環器内科といった専門性を掲げるクリニックも珍しくはなくなりました。そうしたクリニックでは内科という言葉を見て診療を申し込んでも、専門外ということで受診がかなわないのが一般的です。総合内科を謳う病院は、そうしたときにどこに行けばよいかわからなくなる患者側の立場に立って、まずは受け入れる体制を整えていることが多いです。特に高齢者は疾患が一つだけではないことも多く、複数の専門科に数か所通わなければならない事態になれば本人はもとより、付添人にとっても大きな負担でしょう。治療は一人ひとりに合うものでなければなりませんから、一人の人の全体の状況を把握する役目を担うという意味でも敢えて総合内科と掲げている病院もあります。一人の患者を総合的に診ることができる、それが総合内科と言えます。

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